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▲「パシフィックストーリー」で利用する大洗〜苫小牧(北海道 苫小牧市)を結ぶ商船三井フェリー「さんふらわ号」
「東京から札幌(北海道 札幌市)へ安く行ける方法はないかな?」そんなことを考え見つけたのが、高速バスとフェリーを組み合わせた乗り継ぎきっぷ、商船三井フェリー「パシフィック・ストーリー」(東京→札幌 片道9900円〜)。
東京駅から茨城県の大洗フェリーターミナルまで移動してきました。
→前回の記事「商船三井フェリー・パシフィックストーリー 乗船レポート@(前半)(東京駅〜大洗フェリーターミナル)」はこちら
大洗フェリーターミナルに到着した時刻は17:40頃。フェリーターミナル1階の受付で乗船名簿を記入し窓口で、パシフィックストーリーで札幌(北海道 札幌市)まで行くことを伝えました。
すると「ご利用ありがとうございます。乗船開始となりましたら、2階へお進みください」と「パシフィックストーリー」の「大洗→苫小牧」のきっぷと乗船券と引き換えてくれました。
▲白い船体に太陽のマークが印象的な 苫小牧(北海道 苫小牧市)行の商船三井フェリー「さんふらわあ号」
商船三井フェリーの苫小牧(北海道 苫小牧市)行のフェリーは18:30分に出港です。
しばらく時間があったので外に出てみると、大型のフェリーが波止場に停泊しているのが見えました。今から乗船する三井商船フェリーの「さんふらわあ号」です。
全長192m、13654トン、定員632名の大型フェリー。船は、太陽のマークが印象的です。。今から乗船する船です。いよいよ北海道に向けての船旅がはじまります。
「ただ今より苫小牧行のフェリー「さんふらわあ」の乗船開始となります」アナウンスが流れるとともに、2階へ乗客たちがぞろぞろ進んでいきました。私も順路に従って歩いていきました。
船の入り口で乗船券のチェックがあり、いよいよ商船三井フェリー「さんふらわあ号」の船内へ。
「さんふらわあ号」のエントランスはやわらかい雰囲気の色調でまとめられている空間でした。案内カウンターの横には売店もありました。船内の壁の随所には絵画が飾られていて、しばし心和ませてくれます。
▲北海道 苫小牧行 商船三井フェリーの一階エントランス。売店も併設
エントランスで船内スタッフに乗船券を見せると「エコノミールームですね 階段を上がられて左手の船室になります。」と案内してくれました。
案内された船室に入ると、そこは広々とした大広間。枕・毛布・シーツがずらりと並んでいました。
商船三井フェリー「パシフィックストーリー」はいわゆる二等室に相当するエコノミールームに設定されていて座席も指定です。
乗船券に印字されている座席番号と枕元に表示されている番号を照らし合わせて、自分の座席を探しました。
▲北海道 苫小牧行 商船三井フェリー「さんふらわあ号」のエコノミールーム。「パシフィックストーリー」はエコノミールームに設定
なお、「パシフィックストーリー」はそのまま購入すると、エコノミールームに自動的に設定されていますが、それよりもグレードの高い船室に変更したい場合、差額の支払いにより変更可能です。
たとえばカジュアルルームは+3000円〜、デラックスルームは+13000円〜といった具合にパシフィックストーリーの購入額との差額が設定されています
(※参照 商船三井フェリーHP)。
なお、女性の方は、女性専用のレディースルーム(8名定員)もあります。レディースルームの設定はカジュアルルームになります。
船室の等級変更する場合、電話予約の段階で商船三井フェリーに連絡しておくということになります(差額の支払いは大洗フェリーターミナルの窓口にて)
なお、船が大洗港を出発した後でも、空席がある場合に限り、等級変更は1階受付カウンターにて等級変更を承っているとのことです。
▲しっとりとした埠頭の明かりが心を癒してくれる大洗港の夜景
ともしているうちに、定刻の18:30になり汽笛が港にこだまし、商船三井フェリー「さんふらわあ号」は北海道 苫小牧に向けて静かに動き始めました。
甲板にでると、大洗港がゆっくり遠ざかりはじめていました。あたりは黄昏に包まれ、大洗の夜景がうす暗がりのなかに潤んでいます。
甲板に潮風が吹き抜け、街明かりと海面に映し出される光がうす霧のなかに消えていきました。なんとも心地よく、美しいひとときでした。
▲商船三井フェリー「さんふらわあ号」甲板にて。大洗の夜景が遠ざかっていくひととき
北海道 苫小牧へ向かう商船三井フェリー「さんふらわあ」号の船内を探検してみました「さんふらわあ号」3階には、展望ラウンジがありました。
展望ラウンジには、窓の方向を向いたリクライニングの座席が窓際にずらり。中央には数人が腰掛けられる木の机・椅子が並んでいて、家族連れやトラックドライバーたちが楽しそうに談笑したり、テレビを観賞していました。
和やかなムードです。
▲海を眺めながらくつろげる、北海道 苫小牧行 商船三井フェリー「さんふらわあ号」の展望ラウンジ
北海道 苫小牧へ向かう商船三井フェリー「さんふらわあ号」の2階におりるとサウナがついた展望浴室がありました。
入浴時間は乗船〜22時と翌朝6:30〜到着まで。利用は無料です。なお、リンスインシャンプー・ボディソープは備え付けてありますが、タオルのレンタルはしていないので、持参しておいたほうがよいでしょう。
静かに過ぎていく海を窓外に眺めながら、ゆっくり身体をあたためリフレッシュすることができそうです。
▲海を眺望しながらリフレッシュできる、北海道 苫小牧行 商船三井フェリー「さんふらわあ号」の展望浴室
さんふらわあ号の最上階はレストランになっていました。北海道 苫小牧行 商船三井フェリー「さんふらわあ号」の食事はバイキングスタイルです。
夕食は海山の幸を取り入れた「季節メニュー」のほか、サラダとデザートのバイキングメニュー(18〜19時/大人1800円、小学生1000円)船旅のはじまりのひとときを楽しめそうです。
朝食は和洋のバイキング(7:30〜9:00/大人1000円、小学生800円)、昼食は3種類のカレーと2種類のスパゲティのバイキングとなります(12:00〜13:00/大人・小学生800円)
▲旬の素材をつかった、商船三井フェリー「さんふらわあ号」(大洗→ 北海道 苫小牧)の朝食バイキング
なお、「さんふらわあ号」の食事は、「2食セット券」の購入で割引料金で楽しむことができます。
「2食セット券」は2パターンあり、@「夕食+(朝食または昼食)」が大人2300円、小学生1600円 A「朝食+昼食」が大人1500円、小学生1100円になっています。たとえば、「2食セット券 夕食+朝食」(2300円)を購入した場合、個々に購入した料金(夕食1800円+朝食が1000円=計2800円)よりも、500円お得ということになります。
▲商船三井フェリー「さんふらわあ号」(大洗→北海道 苫小牧)最上階にある展望レストラン
なお、食事をレストランで摂らない方は、乗船前にあらかじめ弁当などを購入しておいてフェリーに持ち込んで食べるということになります。
あるいは1階エントランスにある売店で、パンやカップラーメンを販売しています。カップラーメンの調理は、船内の給湯室を利用してお湯を入れることができます。
ちなみに売店では、「さんふらわあ号」に関するグッズも販売しています
▲商船三井フェリー「さんふらわあ号」(大洗→北海道 苫小牧)1階エントランス横にある売店
・さんふらわあ号のプラモデル <楽天市場>
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商船三井フェリー「さんふらわあ号」(大洗→北海道 苫小牧)の船内には、ほかにもさまざまな設備があります。
ゲームコーナー、喫煙ルーム、キッズルーム パソコンコーナー ロッカールーム(コイン返却式)、喫茶コーナー、マリンシアターほか。
▲商船三井フェリー「さんふらわあ号」の船内にはパソコンコーナーも
たとえばキッズランドは、広々としたカーペット敷きの空間で子供たちが絵本を読んだり、おもちゃで遊ぶことができるようになっていました。
▲商船三井フェリー「さんふらわあ号」(大洗→北海道 苫小牧)内にある子供が遊べるスペース「キッズルーム」
また、マリンシアターもなかなかの人気でした。夜の20時〜と翌朝9時〜エントランス横にあるミニシアターで映画の上映が行われるのです。
当日は「猿の惑星 創世記ジェネシス」を上映していて(※毎回上映映画は変わります)、たくさんの乗客が観賞していました。
▲20:00〜、翌朝9:00〜、話題の映画が上映される「マリンシアター」
夜間は窓外の景色も変化に乏しくなにかと退屈になりがちな船旅において、良いアイデアだと感じました。
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翌日、甲板に出ると、うっすらと陸地が霞んで見えていました。船の案内板によると八戸沖を通過しているとのこと。
ただ、当日の天気は曇りで、はっきり見えませんでしたが、天気の良い日なら、早朝には朝陽が昇り、本州最東端にある岬「とどヶ崎」(岩手県宮古市)や本州最北端の「尻屋崎灯台(青森県下北郡)」なども見えるそうです。
また、海上にイルカやトビウオなどの海の生き物も目にできることもあるのだとか。
船内でのんびり過ごしていると、あっという間に昼を過ぎていました。20時間におよぶ船旅も長いようで短いものです。
▲大洗港を出港して19時間後、苫小牧(北海道 苫小牧市)のまちなみが見えてくる
「本船は間もなく苫小牧港に入港いたします」アナウンスがあり 甲板に出ると、前方に苫小牧(北海道 苫小牧市)の街なみが広がっていました。
「いよいよ北海道にやってきたんだなあ」そんな実感を覚えました
▲フェリーは苫小牧港に近づいていく(北海道 苫小牧市)
フェリーは予定通り苫小牧港(北海道 苫小牧市)に13:30分に着岸。船を出て順路に従って出口へ向かうと、バスターミナルに、北海道中央バスの高速バス「高速とまこまい号」が停車していました それが「パシフィックストーリー」で最後に使う交通機関、札幌行の高速バスです。
▲「パシフィックストーリー」もいよいよ最終章。北海道中央交通 札幌(北海道 札幌市)行の高速バス
苫小牧港を高速バス「高速とまこまい号」は13:57に出発。道央自動車道を通り、札幌南ICから札幌市街地に入り、15:45に札幌バスターミナル(北海道 札幌市)に到着となりました。
▲苫小牧港(北海道 苫小牧市)ー札幌(北海道 札幌市)を結ぶ「高速とまこまい号」は4列リクライニングシート
商船三井フェリー「パシフィックストーリー」で東京ー札幌(北海道 札幌市)まで旅をしてみて感じたことは、バスの乗り換えなど、やや分かりにくい部分があったものの、とても印象に残る1泊2日の旅を楽しめたということです。
現代社会はスピードや効率の良さが求められ、無駄のない時間の使い方が求められる時代になりました。しかし、ふと気付いたとき、どこかしら疲れてしまうこともあります。
一方 商船三井フェリー「パシフィックストーリー」で東京から札幌(北海道 札幌市)まで向かうのは、それと逆行する手段で時間もかかりますし、一見すると非効率に思えます。
しかし、それがまた魅力的に映ったのです。船に揺られ空や海の移ろいを観たり、ゆっくり人々と語らったり、船のなかを探検したり・・。
うまく表現できませんが、自身で旅の楽しみを発掘しようとしていた子供の頃の気持ちを、この船旅では久しぶりに思い出させてくれた気がしました。
▲大洗港(茨城県)ー苫小牧港(北海道)を約19時間かけて航行する、三井商船フェリー「さんふらわあ号」
<商船三井フェリー連絡きっぷ「パシフィックストーリー」>
<パシフィックストーリー 電話予約>
・商船三井フェリー大洗船客予約センター:029-267-4133
・商船三井フェリー苫小牧船客予約センター:0144-34-3121
・フリーコール 0120-489850 (携帯・PHS・IP電話等は上記の電話番号を利用)
(営業時間:平日9:00〜18:00 土曜9:00〜12:00 日祝日は定休日)
(電話の注意点)
※パシフィック・ストーリー予約の旨を伝えること。
※船室は上級等へランクアップの場合、希望の等級を伝えること(等級差額運賃は乗船当日窓口での支払い)参照:商船三井フェリー
<パシフィックストーリー」の購入場所>(東京→札幌(北海道 札幌市)の場合)
ジェイアールバス関東株式会社 (電話) 03-3844-1950
・東京駅ハイウェイバス窓口 (10:00〜22:00)
・新宿駅ハイウェイバス窓口 (6:00〜24:00)
<パシフィックストーリーの販売時間」
2ヵ月前〜出発15分前
<パシフィックストーリーの値段>(東京→札幌の片道)
A期間 大人9,900円 子供4,950円
B期間 大人9,900円 子供4,950円
C期間 大人11,900円 子供5,950円
D期間 大人15,900円 子供7,950円
※A〜D期間の詳細な日程は商船三井フェリーHPを参照
(宿泊)
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>>苫小牧市のホテル 一覧<楽天トラベル>
(地図)
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札幌(北海道 札幌市)ー苫小牧(北海道 苫小牧市)を結ぶ高速バス「高速とまこまい号」が発着する「札幌駅前バスターミナル」の場所
北海道は豊かな自然を秘めた広大な大地を有し、美しい風景や美味な味覚など見どころ盛り沢山
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