▲新千歳空港ー札幌ー小樽を結ぶ「快速エアポート」(721系車両)(右)
札幌に飛行機を利用して足を運ぶとき、新千歳空港から、JRの「快速エアポート」を利用して札幌まで移動する方が多いかと思います(新千歳空港と札幌駅は45kmほど離れています)
新千歳空港駅から「快速エアポート」に乗るとき、「Uシート(ユーシート)」というキーワードを耳にする機会があるかもしれません。そこで「Uシート」について以下書いてみることにします。
Uシートとは、JR北海道が運行している「快速エアポート」、「L特急スーパーカムイ」、「L特急すずらん」に設置されている普通車座席指定席のことをいいます。
▲新千歳空港ー札幌ー旭川を結ぶ「L特急スーパーカムイ」(新千歳空港〜札幌は「快速エアポート」として運転
簡単にいえば、「Uシート(ユーシート)」は普通車とグリーン車の中間的存在。
グリーン車の水準には及ばないものの、自由席よりもさまざまな面でグレードアップした座席という位置づけです。
JR北海道はUシート(ユーシート)について「ゆとりやなごみの感じられる空間」をコンセプトにかかげています。
そのとおり、快速エアポート(721系車両)のUシートでいえば、一般普通車が転換式シートであるのに対し、回転式リクライニングシートを採用していて、ゆったりくつろげる空間を実現しています。
なお、空間といえば、Uシート(ユーシート)ではテーブルの寸法もやや大きめに設計されていたり、座席下のスペースも広めにとられている点もゆとりを感じさせるポイントにつながっていると思います。
また、Uシートの内装は落ち着きのあるアースカラーでまとめられていて、こちらもまた気品を感じさせ、ゆったした気持ちにさせてくれます。
▲落ち着きを感じさせる、快速エアポート(721系車両)のUシート
Uシート車両では、新千歳空港を利用する乗客を想定して、車両の隅に大型荷物置き場を備えているのも特徴です。
大型のトランクケースも十分に置ける広さがあるだけに、座席を広々とつかうことができるようになっているのです。
また Uシート車両では、客室の上部に「車内表示機」も設置されていて、FM文字放送を楽しむこともできる点もうれしいことです。
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快速エアポート(721系車両)には、おおむねUシートの車両が1両連結しています(ほかは全て自由席)。快速エアポート(721系)におけるUシート車両の見分け方は簡単です。
普通車自由席が銀色に黄緑色のラインが入った車体なのに対し、Uシート車両は、銀色に青色と赤いラインが入った特徴ある車体なのです。ひと目で見分けがつくようになっているので安心です。
▲銀色に黄緑色のラインが入った「快速エアポート」の普通自由車両
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▲「快速エアポート」のUシート車両。車両に青と赤のラインが入っているのが目印
快速エアポートのUシート利用料は、乗車券に加え、Uシート座席指定券300円が必要です。
たとえば新千歳空港から札幌まで乗ると仮定すると、新千歳空港ー札幌間の乗車券(1040円)+300円(Uシート座席指定券)=1340円でUシートに座って、新千歳空港から札幌まで移動することができるということになります(新千歳空港駅ー札幌駅間の所要時間:約36分)
なお、「L特急スーパーカムイ(789系車両)」と「L特急すずらん(785系車両)」のUシート座席指定券は、季節によって値段は変動します(310円、510円、710円)
こちらも普通車自由席よりもさらにグレードアップした快適な車両となっていて人気があります。
▲苫小牧駅に停車する「L特急すずらん」
▲室蘭ー札幌を結ぶ「L特急すずらん」のUシート(ユーシート)
ちなみに「Uシート」という名称の由来ですが、「余裕の旅をあなた(ユー)のために用意しました」ということばからきているそうです。
Uシート座席指定券の購入は、JRの「みどりの窓口」にて(席が空いていたら車掌からの購入も可能)。また、新千歳空港駅と札幌駅には、Uシート座席指定券専用の自販機(Uシート券売機)もあり。
席が空いていれば、列車出発直前の購入も可能です。