旅行に行ってのどがかわいたとき、旅先で、地域ならではの珍しい飲み物が売っていたらうれしいですよね。
珍しい飲み物といえば、私が北海道に初めて旅行をしたとき、「北海道限定」と書かれた「ガラナ」という炭酸飲料に出会い、驚いた覚えがあります。
「ガラナ飲料」は本州では全くといっていいほど馴染みがない飲み物です。
しかし、北海道に行けば「ガラナ」は、コンビニや自販機などで、ごく当たり前のように販売されている定番の飲みものなのです。
同じ日本国内なのに自動販売機に本州では見かけないものが置かれている風景に驚かされました。
「ガラナ飲料」とはそもそもどんな飲み物なのでしょうか?
ガラナについて簡単に調べてみました。
ガラナ飲料とは、アマゾン原産の「ガラナ」という木の実を原料にした炭酸飲料のことです。
ガラナの実を蒸留してエキスを抽出し、糖類を加えて炭酸飲料にしたのが、ガラナ飲料というわけです。ガラナは、ブラジルの原住民にとって不老長寿の薬としても扱われてきた木の実で、「元気の源」とされます。
ガラナには、カフェインやカテキンといった疲労回復や滋養強壮に効き目がある成分が多く含まれていて、科学的にも「元気の源」という表現は的を得ているといえるかもしれません。
ガラナ飲料にもいくつかの種類があります。
そのなかで、北海道らしい、熊のイラストがペットボトル表面に印刷された、株式会社小原が発売している「熊出没注意 ガラナ ペットボトル 500ml(北海道限定)」を購入して飲んでみました。
「 熊出没注意 ガラナ ペットボトル 500ml[北海道限定)」の色は黒色で、炭酸飲料で泡がたっている点もちょうど、コカコーラと似ています。
口のなかに「ガラナ」を含むと、シュワー!っと泡が立ち、炭酸の刺激とともに、スッキリと洗練された甘みが口のなかに広がりました。
コカ・コーラと比べると甘さ控えめで、独特の風味を帯びたさわやかな味わいです。
水には北海道南部にそびえる「横津岳」の天然水が用いられ、果糖ぶどう糖液糖には、北海道産のじゃがいもが原料に使われているそうです。
その原料からも北海道の大地を感じさせます
「 熊出没注意 ガラナ ペットボトル 500ml(北海道限定)」を飲みながらふと思ったのは、北海道でここまで親しまれている清涼飲料水が、なぜ北海道以外ではほとんど販売されていないのか?ということです。
調べてみると、それはどうやらコカ・コーラの日本上陸と関係があると分かりました。
昭和30年代のこと、当時、日本には次々と外国の食文化が入ってきた時期でした。外国から輸入された飲み物のひとつにはコカ・コーラがありました。
ただ、その日本上陸を控えて、ラムネやシャンメリーなどをヒットさせてきた全国清涼飲料協同組合連合会はおびえていました。
なぜなら、外国で圧倒的な人気を誇るコカ・コーラは日本でもヒットする可能性が高く、清涼飲料水のシェアをことごとく奪われてしまうのではないかという危惧があったのです
そこで、全国清涼飲料協同組合連合会はブラジルで流行っていたガラナ飲料に着目し、コカ・コーラに対抗しようとしました。しかし、あまりに時間が少なすぎました。
コカ・コーラが輸入解禁となるや否や、コカコーラはたちまち国民に支持され、対抗馬であったガラナは店頭から追い出されてしまったのです。
しかし、そうでない例外的な地域がひとつありました。それが北海道でした。
北海道は日本最北端という地理的な要因もあり、約3年、コカコーラの上陸が遅れたのです。
コカ・コーラは結果的に北海道にも普及したのですが、北海道にやってきたときには、北海道民は既にガラナ飲料を飲む習慣ができていました。
そのような背景もあり、以降もコカコーラにシェアを奪われることなく、ガラナ飲料は北海道に根付き、親しまれつづけていくのでした。
現在、ガラナ飲料は、北海道ならではの清涼飲料水としてすっかり定着しており、小原の「熊出没注意 ガラナ ペットボトル 500ml」はじめ、北海道のさまざまなメーカーがガラナ飲料を製造発売しています。
北海道に行かれたおりには、ガラナでリフレッシュされてみてはどうでしょうか?
「ガラナ」(北海道限定発売の炭酸飲料) DATA
(お取り寄せ:通販)
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(原材料)
果糖ぶどう糖液糖、ガラナエキス、カラメル色素、酸味料、香科